元気で活きのいい植物 &マルシェ オニヅカさま

「今週来てくれた お客さまが、来週もまた来てくれるお店に」

全国からうわさを聞きつけて 人が集まる、 福岡の元気なお花屋さん

福岡市内から車を走らせること1時間弱。遥か先まで広がる気持ちよい田園風景の中に、大きな三角屋根のハウスが見えてきます。『元気で活きのいい植物＆マルシェ オニヅカ』は、福岡県朝倉郡筑前町に店を構えて16年になる、花苗・野菜苗・花木・鉢・雑貨・その他園芸資材を取り扱っているお店です。 　店に入ると早速出迎えてくれるのは、色とりどりの素敵な寄せ植えたち。値札がついているものは全て購入することができます。

店内はまるで植物のテーマパークのようで、様々なお花や植物、雑貨が取り揃えられており、見る人を飽きさせません。お店ができた当初は、パンジー・ビオラの生産直売がメインで、ハウスの前でトレーを並べ、井上店長自ら販売をされていたそうです。その名残もあり、パンジー・ビオラは、昔とかわらず手頃な価格で提供されています。 　「50〜60代の女性が多く来られますが、うちは若いお客さまや、家族連れのお客さまも多くいらっしゃるんですよ」と教えてくださったのは、店長の井上 盛博さん。いまや日本全国でその名を知られる、寄せ植えのエキスパートであり、名物店長です。井上店長に会いに、お店に来られる方も多いとか。井上店長の気さくで人懐っこい笑顔と安心感のある対応を拝見したとき、人気の理由が垣間見え、筆者も思わずファンになってしまいました。

すべてはお客さまに 楽しんでもらうために。

毎週通いたくなる素敵なマルシェ

1年前に『オニヅカバイオシステム』から『元気で活きのいい植物＆マルシェ オニヅカ』に名称を変え、店舗の中もスタッフが中心となり、大きくリニューアルしました。『マルシェ』とはフランス語で『市場』を指す言葉で、オニヅカさんのマルシェには地域の採れたての野菜や果物が並んでいます。中でも地域の特産である富有柿（ふゆうがき）は甘みが強く、肉厚で、果肉も柔らかいのが特徴で、すぐに売り切れてしまうそうです。

今年の9月1日には『Green Cafe Morrow（モロー珈琲）』がオープンし、店内で自家焙煎したこだわりのコーヒーが楽しめるようになりました。素敵な雑貨に囲まれて、ゆっくり座ってくつろぐことができる冷暖房完備のギフトハウスもあります。

モロー珈琲では自家焙煎したこだわりのコーヒーや、スムージー、軽食も楽しめる。

「いいお店だね、とよく言われるのですが、『いいお店』ってどういうところが良いですか？と逆に聞くんです」と井上店長。聞き返してみると、「品揃えがいい」「思ったより安い」「植物の状態がいい」などいろいろな回答があり、一言に『いいお店』といっても人それぞれの定義があるということが分かったそうです。では、井上店長が思う『いいお店』とは何なのか。

「私は、お客さまが、気持ちよく商品を買ってもらえるお店、お金を使うことが楽しかったと思ってもらえるお店が『いいお店』だと思います。」 　大幅なリニューアルも井上店長が思う『いいお店』を実現させるためのひとつであり、商品を短いスパンで入れ替えるといったお客さまを飽きさせないことや、気持ちよく買い物していただけるように店内をゴミひとつない綺麗な空間にすること、そのために熱心に社員教育をされていることなど、様々な工夫をされており、井上店長とスタッフさんの熱い想いが伝わってきました。 　また、『今週来てくれたお客さまが来週きてくれるにはどうしたらいいか』を常に考え、「オニヅカさんのところのような素敵なお庭が欲しい」「どうしてもうまく寄せ植えできない、オニヅカさんのところに習いに行こう。うまくできた！でも井上店長のようにもっとうまく寄せ植えしたいけれどどうしたらいいかな、また教わりに行こう！」といったお客さまの『憧れ』を生み出すことも意識されているそうです。

11月21日には、福岡市にあるヤフオク！ドームに隣接する大型ショッピングモール『MARK IS 福岡ももち』のTSUTAYA BOOK STORE横に、新店『IDEAL 植物生活 oniduka-style』がグランドオープン。暮らしに寄り添う植物をコンセプトに『ハウスプランツ』『ハウスフラワー』をメインに扱っています。井上店長とスタッフさんたちのこだわりがたくさん詰まった２店舗にぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。